株式会社クリーン発酵九州は、廃棄物(汚泥)を単に処理するだけでなく、いかに有効に利用し、それを資源として再生させる事に注目し、ここに汚泥リサイクルシステムを考案しました。
私たちは自然を再生する企業です
「廃棄物」を資源に
排水処理事業は年々拡大整備されています。しかしその反面、水処理の過程で発生する汚泥も急激に増大しており、その処理については困難をきわめています。当社は、この処理の困難な汚泥をいかに有効に活用できるかということに注目し、それを資源として再生させる事に成功しました。
バイオテクノロジーによる汚泥発酵処理
し尿汚泥、浄化槽汚泥、食品汚泥などの汚水処理からでてくる汚泥には、多量の有機物と水分が含まれています。これが汚泥の始末を困難にしている原因ですが、逆にその特徴を生かすこともできます。当社の微生物による汚泥の発酵処理は、汚泥に含まれる有機物と空気中の酸素を微生物に与えて発酵させ、そのとき発生する熱によって水分を蒸発させるという方法です。したがって複雑な施設も必要とせず、エネルギー消費もごくわずか。処理された汚泥は、良好な肥料として土壌に還元されるヒトにも環境にも優しい技術です。
土は死につつある
大量の化学肥料と農薬を使った現代農業から、おこるべくしておこった地力低下、毒物残留などの問題に対する反省から、土壌作り農法が見直されています。もちろん化学肥料も農薬も有効ですが、万能ではありません。
植物の育成には、光、水、空気、生物、無機物が必要ですが、現代農業では、光、水、空気と化学肥料としてのN、P、Kのみに注目し、生物の役割を忘れがちでした。しかし水中や土中にいる微生物が、実はこれらの化学肥料を植物の栄養に変える働きをしているのです。したがって土壌作りのために有機物を投入するだけならば、それを消化する微生物が土中の酸素を消費し、炭酸ガスなど有毒ガスを発生させる結果になります。
土を再び蘇らせる
農業に必要な有機質は、微生物による発酵が完了し、土中の酸素をこれ以上消費しない状態のものです。植物が吸収する酸素は、微生物が炭酸同化作用によって水中に酸素を溶解させ、それが土中に浸透したものです。この酸素をつくるのも有機物を分解するのも微生物ですが、化学肥料や農薬はこの有用な微生物も死滅させる危険性があります。
これからの農業は、化学技術がもたらす力を適切に利用し、本来の土壌を回復させなければなりません。それが、作物の増収、そして農業の利益につながります。
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公開日:
最終更新日:2023/11/14